by 唐草 [2014/10/23]
小さいころからぼくは、ノドが弱かった。風邪をひく時は、たいていノドからだった。ノドがかゆくなって、それが痛みに変わって、最後に発熱という流れだ。
今でも体調を崩すとノドが痛くなることが多い。
最近は別の理由でノドが痛くなることがある。
授業だ。
前期は、マイクの無い教室で3時限連続の集中講義を担当していた。そのせいで毎週ノドを痛めていた。授業中にノド飴を舐めていても、やはりノドが痛くなった。
変わって後期は、マイクのある教室で2時限の授業を担当しているだけ。しかも後半は、担当の教授の講義が中心なので、ぼくがしゃべる機会は少ない。
ということになっているのだが、実情はもっと臨機応変さが求められる状況になっている。
大学の授業というとシラバスに定められた内容を粛々とこなすイメージがあるかもしれない。でも、そんなことはない。少なくともぼくの担当している授業は。
やることは概ね決まっているが、いつやるのかは全く決まっていない。だから、授業前の朝にメールを確認すると、深夜に教授から「明日の授業出られなくなったから、2限とも任せた!」というようなメールが来ていたりする。事前通告があればまだましだ。当日、学校で授業を開始する直前にスケジュールの変更が入ることもある。
こうなってしまうと、今日のように用意が無いのに2時限連続でしゃべることになる。当然ノド飴もない。話のネタは十分にあるので困ることはないが、ノドへの負担は大きい。
授業が終わるころには、風邪の引き始めみたいな声になってしまう。やはり、ノド飴は偉大だ。