by 唐草 [2015/02/10]
ようやくスマホ版ドラクエ4がラストまで到達した。プレー時間の大半は、電車での移動時間。完全に暇つぶしだったので、まとまった時間を費やした記憶は無い。おかげでどこまでプレーしているのかを忘れてしまったり、回収を忘れた宝箱が散見したりとまとまりに欠けるプレーとなってしまった。
なんだかんだで約27時間ほど遊んでいた。
ドラクエ4のラスボスは「デスピサロ」。ドラクエの中では、多段変形するラスボスの先駆けだ。腕が生え替わったり、新しい顔ができたりと戦闘中にドンドン姿を変えていく。現在、ラスボスは変身するのがお約束だ。変身もせずに終わったら雑魚の烙印を押されかねない。そんなお約束がドラクエに初導入されたのが4。
ボスは変身するごとに強くなっていく。こちらの強化を無効化したり、容赦ない全体攻撃をしてきたりと激しさが増していく。
勝つためには、それなりの準備が必要だ。その準備をするのがRPGの楽しみでもある。
ところが、今日のぼくは違った。
ラストダンジョンを抜けて、ボスの待つ火山へと突入した。ここまでは予定通り。火山がワープの地点に設定されるかを確かめるのが目的だった。ボスと戦う気は全くなかった。
せっかくラストまで来たんだから、ちょっとボスの姿でも見てこようと玉座に乗り込んで「ラスボスは2Dグラフィックじゃなくて3Dオブジェクトなんだ」と感心していたら、画面を誤タップ。意図せずラスボス戦が始まってしまった。当然ながら2軍メンバーを呼んでいない。
勝てる気がしない。今すぐ逃げたい。リセットしたいけれど、中断データはだいぶ前。しかたがない、戦ってみるか…。
テンション低めで始まった戦闘はなかなか終わらなかった。最終形態までもつれ込んで、貴重品を使うか否かの葛藤に苛まれながら20分近く激闘は続いた。きっと真剣な顔をしてタブレットの画面を見つめていたことだろう。
最終的には毎ターン誰かが死んでいるようなジリ貧状態で、勇者さえも回復係というありさまだったが、首の皮一枚を残して勝利を手にできた。
電車の中でつかんだ勝利。
倒した瞬間に人目をはばからすに声を上げていないか心配だ。