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Windows 8雑感

by 唐草 [2012/06/01]



 IT関連のメディアがやたらとWindows 8と連呼していた。今さら何を?と思ったが、よく見れば興味深いことが書いてあった。重要なのは、Window 8の後ろに付いている"Release Preview"の部分。発売候補が公開されたらしい。
 早速ダウンロードして導入してみた。せっかくなのでその感想でも書いておこう。
 今回公開された"Release Preview"は、ぱっと見たところ一つ前の"Consumer Preview"から大きな変更は見られない。細かいところがいくつか変わっているようにも感じられたが、古い環境を残していないのでどこが変わったかに自信は持てない。
 いきなりですが結論を。「Windows 8が発売されたら買いますか?」と聞かれたらぼくは迷わずこう答える。「Windows 7で十分です」と。
 Windows 8は、確かに新機能が加わったしUIもメトロUIへと刷新された。でも、新機能の多くはタッチスクリーンを搭載したタブレットでの使用を想定した機能だ。従来のPC環境では、まったく役に立たない。むしろ使いづらい。従来のデスクトップ環境でのテストで「コレは便利だ!」と感じたのは、オンラインストレージのSkyDriveへのアクセス性が向上したことぐらい。
 それよりも、明らかに使いにくいと思ったことが2つある。
 1つ目。メトロUIアプリを起動したときの起動画面だ。Microsoft謹製アプリの多くは起動時に、画面全体がビビッドなアイコンの背景色で塗りつぶされる。IEを起動すると、画面は中央に白抜きのIEロゴが表示され背景はブルースクリーンのように水色で塗りつぶされる。片手に収まるタブレットでならこの演出は映えるだろう。でも、24インチ画面の色がめまぐるしく変わると目が疲れてしまう。演出過剰な印象が拭えない。
 2つ目。画面の角にカーソルを合わせる操作が面倒という点。タッチパネルなら画面の隅をクリックするのは容易い。でも、マウスだとかなり面倒だし、それがFull HDモニターだと苦痛に近い面倒さだ。さらにデュアルスクリーンだと画面のエッジにカーソルと合わせたつもりが、ちょっとずれて隣のモニターにカーソルが移動していたという悲劇も起こる。
 タッチパネルを搭載したタブレットPCでならWindows 8を試してみたいと思っている。でも、従来のPCでは新機能が不便を引き起こすばかりで、まったく魅力が感じられない。わざわざ既存のWindowsからアップデートする理由は、いまのところ見つかっていない。