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教養としての42

by 唐草 [2012/06/26]



 GoogleやらWolfram Alphaに"the Answer to (the Ultimate Question of) life, the universe, and everything"、日本語にすると「生命、宇宙、そして万物についての(究極の疑問の)答え」を問うと1つの回答が返ってくる。
 
 42
 
 これが究極の問いに対する答だ。
 禅問答のようでもあり、哲学的でもあるように聞こえなくもない。でも実際は、とある本からの引用に過ぎない。
 "The Hitchhiker's Guide to the Galaxy"(銀河ヒッチハイクガイド)というSFコメディーからの引用だ。
 この「42」を巡る話は、欧米のSF好きの間では常識のようなものらしい。コンピュータ関連の話の中にもチラホラ顔を覗かせている。「無限猿」の話もこの本からの引用だと聞く。
 やはり、欧米のSF関連やコンピュータ関連のジョークを正しく理解するためには、どんな経緯で「42」にたどり着くのかを正しく知っておく必要がある。『銀河ヒッチハイクガイド』は、ガイドブックの名にふさわしく必読の小説なのだろう。
 かれこれ30年前のSF小説なんて、もはや古典SFといって差し支えないだろう。ぼくは楽しみのためにSF小説を読むと言うよりも、教養を身につけるつもりで『銀河ヒッチハイクガイド』を手に取った。
 ジョークを正しく理解するためには、教養が必要だ。教養を身につけるなら古典を読むのが手っ取り早い。そうは分かっているけれど、日本の古典である『源氏物語』やら『土佐日記』なんかを読む気力は起きない。ましてや、シェークスピアなんて翻訳ものでも読む気がしない。
 でも、SFなら読める。『1984』を読破してからは「ビッグブラザー」ネタへの理解が深まった。
 まずは、古典SFから制覇していこうか。