by 唐草 [2012/06/29]
これは、ぼくのような個人サイト運営者か、または無計画で気分屋なオンラインサービス運営のトップにしか分からない感覚だろう。
ときどき、猛烈にサイトのデザインを変更してみたくなる。
アクセス性の向上やサービスの変化に伴う更新ではない。純粋に見た目を替えたいという子供じみた欲求だ。
デザインというものは、合理的な判断に基づいて行われるものだ。間違っても、今のぼくのように気分やら感覚に基づいて行動を起こすべきではない。
そこまで分かっていても、なおデザインを変更してみたいと思ってしまう。
ぼくは、かれこれ10年以上個人サイトを運営している。その長い経験の中で、この改変欲求には何度も出会っている。まだページの規模が小さかった頃はよかった。数ページを差し替えるだけでよかったし、そもそもデザインもへったくれも無いようなページだったので更新することがクオリティーアップにも繋がっていた。
でも、今ぐらいのサイト規模になってくると話はややこしい。今からリサーチを行って流行のページレイアウトの傾向を見つけて、日本語SEOの効果を高める細工をして、そこからビジュアル面のデザインを開始することになる。たぶん、デザインが確定する頃には、もうページ改変欲求はどこか遠くに去っているだろう。
で、一応作ってしまったデザインを捨てるのは忍びないとケチなことを感が渋々更新。で、トップと主要コンテンツのみいじって後は放置。そんな流れになるのは、過去の経験から容易に想像できる。
ここまで分かっているのだけれども、それでもページをいじってみたい気持ちは世界を変えようと立ち上がる若き革命家のように揺るぎない。向こう見ずな痛い若者と朽ちる寸前の老人が同居するような今の状態。なぜ、定期的にこんな感情が湧き上がるのか不思議で仕方がない。
これが、ぼくがこのサイトへ向ける愛なのか?