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妄想RPG03

by 唐草 [2012/06/15]



 もしもカラクサラボがRPGを作ったらという前回の妄想記事からの続き
 
 『主人公=自分が踏み出す世界へのワクワク感』をゲームの基本指針に据えた。そして「踏み出す世界」を「場所」と「人」のどちらにしようか迷っていた前回。一晩悩んだ結論は以下のようになった。
 なんだか『ワンピース』のようなノリになってしまいそうなリスクがあるが、テーマは「場所」にすることにした。「世界のどこかにある財宝を求めて」というような展開だとまさに海賊王の話になってしまう。何を求めて目的地をめざすのかをしっかり考えていく必要がありそうだ。
 とは言え、世の中には数多くの冒険譚が転がっている。ぼくが苦労の末に一つの物語を紡ぎ出したつもりになっていても、それはまだぼくが見たことのない既出の物語かもしれない。あくまで仮想RPGのシナリオ案なので、気楽に考えていこう。
 さて、シナリオプロットの詳細を考え出す前に決めておきたいことがある。この時点で決めるのが最適かどうかは分からないけれど、世界観を決めておきたい。
 現代劇にするのか?剣と魔法のファンタジー世界にするのか?宇宙を飛び回るSFにするのか?
 様々な世界観が考えられる。でも、どれにも一長一短があるだろう。
 例えば現代劇にしたとしよう。世界観の説明はほとんどいらないという最大のメリットがある。でも、常識という制約が多く、大きな冒険劇を繰り広げるのは難しいだろう。特にRPGにありがちな若い世代を冒険へと送り出す理由付けが難しそう。RPGとしては倒すべき怪物がワラワラ出てこなくてはいけない。それらをどう説明するかが悩ましい。
 一方、剣と魔法のファンタジー世界ならやりたい放題だ。説明がつかないことは、魔法で片付ければいい。でも、一貫性のある物語にするには、筋の通った魔法の解釈が必要になるだろう。要所要所で都合のいいように魔法を使っていたらただのご都合主義になり果ててしまう。剣と魔法のファンタジー世界を真剣に構築しようとすると『指輪物語』の作者であるトールキンのように深みにはまってしまうかもしれない。神話とか考え出したらキリがない。
 SFの設定も剣と魔法のファンタジー世界に似たものだろう。魔法の代わりに発展した科学技術を使えばOKだ。
 こういうことを考えていくとゲームに剣と魔法のファンタジー世界が多い理由が垣間見えてくる。繁栄の栄華を極めた後に滅んだ超科学文明の廃墟の上に暮らす剣と魔法のファンタジー世界なんかは、やりたい放題できる都合のいい世界観だろう。
 このご都合主義設定をぼくも採用させてもらおうかな。