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風台風一過

by 唐草 [2012/06/20]



 過ぎ去った台風がどんなものだったかを説明するときに「雨台風」とか「風台風」とか言うことがある。大きな降雨被害がでたところもあったが、少なくとも我が家周辺では雨より風が印象的だった。今回の台風は、まさに「風台風」だろう。
 厚い雲が垂れ込め豪雨が降るとBS放送が映らなくなってしまうが、今回はなんとか持ちこたえていた。でも、木々を揺らしながら住宅街を駆け抜ける風は、様々なものを容赦なく揺らし続けていた。せっかく映ったBS放送も、風が引き起こす喧しさに負け音声が聞こえないほどだった。
 テレビの音をかき消すような強風のおかげで我が家は、ずっと震度1といった具合だった。光ファイバー線が切れてしまうのではないかとか屋根が飛ばされるのではないかと一抹の不安を感じながらも床についた。
 一晩経ってもまだ風は吹き荒れている。でも、風向きは昨晩とは違う。強烈な南風だ。
 それにしても、台風が呼び込む南からの暖かい空気というのはこうも強力なものだったのか。まさか6月に30℃を楽々越えるとは想像もしていなかった。急にやってきた真夏の陽気に、まだ夏モードへ移行しきっていないぼくの体は悲鳴をあげていた。
 台風というと夏の終わりから秋という印象がある。また、上陸する台風というと15号とかそこらの印象がある。台風好きだが、6月に台風が来た記憶はあまりないし、4号なんて若い番号の台風が日本方面に来ることも稀に思える。さらに続けて5号まで日本に向かっているではないか。
 こういう今までにないケースを目の当たりにすると、ついつい「これが、地球規模の環境変化かっ!?」とか考えてしまう。でも、まだ珍事と捉えている。本当に環境が変化したら当然のことと考え特に意識しないだろう。過渡期が始まったのか?それともただのレアケースなのか?10年後、20年後の評価が気になるところだ。