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ひとりで食事

by 唐草 [2012/06/05]



 ぼくの大好きなアンサイクロペディアではエクストリームスポーツ扱いされている『便所飯』。これって実在する行為なのだろうか?ぼくには都市伝説の類としか思えない。
 何も学生時代のぼくが、毎日友人たちと談笑しながら食事をしていたというわけではない。正直言うと、他人と話しながら食事をするのは好きじゃない。食事中にべらべらしゃべる人は嫌いだ。食べる時は黙々と食べろ!
 あと食事のペースが大きく異なる人と一緒に食事をするのも好きじゃない。自分が早く食べ終わってしまうと手持ちぶさただし、相手が早いと急かされているみたいで落ち着かない。
 そんな我が儘なぼくは、大学時代ひとりで学食に行くのを楽しんでいた。昼休みに学食に行くと混んでいるので、2限の内に学食へ行って悠々と食事をしていた。人の少ない食堂で優雅に食べているといつもの400円の定食だって美味しく感じられたものだ。
 それにしてもなぜひとりで食事をしているのを見られるのがイヤなのだろうか?友達がいないと思われるから?
 しかし友達がいないことをばれないように隠れていたら、人と接する機会が失われていつまで経っても友達ができないのではないだろうか?完全に悪循環に陥っているように思える。潔く友達作りなんて諦めてしまえばいい。
 それにひとりでいることに負い目を感じてオドオドしているからからかわれてしまうのだろう。ひとりが当然だという凛とした気持ちでいれば、その静寂は他人からは破りがたいものとなる。
 最近分かったのだが、ぼくは「媚びるな!」と育てられてきたようだ。それが親の教育方針だったらしい。そんな教育の結果、ひとりでも全然平気な人間に育ったようだ。
 ぼくは、他人に「あいつ友達いなんだぜ」と指さされても食堂でひとり優雅に食事をするのをやめるつもりは無い。一時的な他人からの圧力に屈して自分の楽しみを捨てることは絶対にしたくない。
 なんのしがらみもない食堂でのひとりの食事っていいものだ。むしろ、あまり話したことはないけれどちょっと気になる異性との一対一の食事の方が避けたい状況だな。