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マスク女子

by 唐草 [2014/06/19]



 最近、ネットで話題になっていることがある。
 マスクなどで口元を隠すと、誰でもイケメンやら美人に見えるという話だ。メイクで顔真似をする人の多くも口元を隠している。ネットに自分の写真をアップする人で口元を隠している人も少なくない。
 検証画像なんかを見てみると、口元を隠すと確かに印象は大きく変わる。アゴの骨格を隠せるので顔のバランスがよく見える。鼻が低いのも隠せている。閲覧者が、見えない部分を勝手に想像しているので印象が良くなるのだろう。
 そんなことが広く知れ渡ったせいもあるのだろうか、大学でマスクをしている学生も少なくない。特に女子に多い。
 授業の時に帽子をかぶっていたりすると、取るように指導する年配の先生もいる。一般的なマナーの感覚からいえば、「屋内で帽子をかぶるな」と「目上の人の前では帽子を取れ」というものがある。まぁ、帽子愛好者のぼくも屋内で帽子を被っていることは稀だ。注意する側の気持ちも分からなくもない。
 でも、マスクって注意しにくい。
 そもそもなんでマスクをしているのかを判定するのが難しい。風邪をひいているのかもしれないし、はたまた花粉症かもしれない。この辺は季節による影響も大きいが、例えばハウスダストアレルギーだったりすると季節を問わなくなる。
 元気いっぱいにしか見えない学生がマスクをしていたとしてもアレルギー対策かもしれないと思うと、取れとも言えなくなる。
 実際のところ、口元を隠し表情を読まれないようにするためにマスクをしているとしか思えない学生の方が圧倒的に多い。でも、帽子と違って取れとも言えないのが現実。
 さすがに暑くなってきた最近はマスク率も減りつつあるが、いなくなったわけではない。彼ら彼女らは、もうマスクという防壁がないと生きていけなくなってしまってるのではないだろうか。