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東京観光

by 唐草 [2014/06/28]



 今日は、ダラダラと動画を見ていた。海外の人がアップロードした東京観光の動画を立て続けに何本か見た。なんでその動画にたどり着いたのかはよく覚えていないけれど(きっと翻訳記事からのリンクだろう)、日本人が見てもなかなか興味を惹かれる内容だった。
 再生数の多い動画だということもあって、撮影スキルも高いし、選曲のセンスもいい。なにより編集のうまさもあった。
 でも、それ以上に惹かれた要素があった。
 海外の人は東京の何を見ているのかということだ。
 別にぼくは海外からの観光客を相手に仕事をしている訳ではない。街ですれ違う外国人観光客らが何を見に東京へ足を運んでいるかを知りたかった。
 動画では、ベタとしか言いようのないメジャーな観光スポットを次々と訪れていた。浅草寺やらスカイツリーやら秋葉原や渋谷などと日本人向けの東京観光案内に書かれている内容と大差ない旅をしているようだった。ちょっと驚いたのは、吉祥寺の井の頭公園を訪れていたことだ。なかなかマイナーなチョイスじゃないかと感心したが、真の狙いは別にあったのかもしれない。きっとジブリミュージアムに行くついでに寄ったのだろう。
 それらの動画で語られていることや動画についたコメントを読むと、海外の人々が東京に何を求めているのかおぼろげながら見えてきた気がする。
 たぶん、モダンと伝統の融合する都市を見たいのだろう。
 どうして渋谷のスクランブル交差点を見たいのか?これはきっと東京の現在を見たいのだろう。世界で最も先進的な都市のひとつである東京の今を体験するにはもってこいだろう。
 逆に神社仏閣を訪れるのはなぜか?これは日本の伝統というものを感じてみたいのだろう。日本人は忘れがちだが、日本は紆余曲折ありながらも続いてきた長い歴史がある。現代に残る歴史に触れてみたいのだろう。
 地震で崩れ、戦火に燃えた街でありながらも何度も復興して新たな一面を常に築きつつも、伝統を残した街。そういう視点で東京を眺めてみると、確かに面白そうな街に見えてくる。