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アイスコーヒーメーカー

by 唐草 [2014/06/24]



 水出しがどうこうとかぶつぶつ言っていたら、流れがぼくの方に向いたようだ。
 まったく意図しない場所から、アイスコーヒーメーカーという品を手に入れる機会に恵まれた。
 アイスコーヒーメーカーと書くとなにやら大仰な機械に聞こえるかもしれない。でも、実際は実に単純な装置。いや、装置と呼ぶのさえ大げさな品だ。
 通常、コーヒーをペーパードリップで入れる際に使うのは、ドリッパーとコーヒーサーバの2つ。ぼくが入手したアイスコーヒーメーカーには、ドリッパーとサーバの間にもう一つの器が挟まっている。その器は冷却装置。実際には、大量の氷を入れる第2のドリッパーのようなものだ。
 アイスコーヒーメーカーの動きはこうだ。
 通常通りドリップしたコーヒーが、冷却装置に落ちる。冷却装置へ落ちたコーヒーは氷を溶かしながらコーヒーサーバへと落ちていく。これでアイスコーヒーの完成という単純な品だ。
 普通にドリップしたコーヒーに氷を投入するのとどう違うのだろうか?
 使い方を読むと濃い目にコーヒーを淹れてくれと書いてある。そりゃそうだ。氷を溶かしてサーバに落ちるんだから濃く入れないとダメだろう。
 ものは試しにとさっそく使ってみた。
 確かに氷を穿ちながら滴下したコーヒーはアイスコーヒーと呼べる程度に冷えたものになっていた。直に氷を投入するよりも氷が溶ける量が少ないので薄くなりにくいようだ。一応、飲むに値するコーヒーを淹れることに成功した。
 みなさんは、こんなアイスコーヒーメーカーを見たことあるだろうか?ぼくは、今回初めて見た。ぼくがもらったアイスコーヒーメーカーは、相当古い品。魔法びんで有名なタイガー社の製品なのだが、パッケージに書かれたロゴが今のものとは全然違う。たぶん20年か25年ぐらい前の品だろう。
 まったくこんなものが完全未使用で四半世紀近く眠っていた祖父母の家の押入れは、ほんと魔窟か4次元ポケットかと言いたくなる。きっとまだまだとんでもないものが眠っているのだろう。