by 唐草 [2014/06/27]
大学で学生たちが演習で使用するパソコンは、当然のことながらアクティブディレクトリで管理されている。そのため学生のデータは、サーバで一元管理されている。その結果、同じ演習棟であれば、どの教室のどのPCを利用しても自分の環境が再現される。
これは実に便利な環境だ。
USBメモリなどを使ってデータを持ち歩く必要もなければ、座った席のPCに問題があっても隣の席へと移るだけで問題は解消される。
ただ、便利なアクティブディレクトリにも落とし穴があるようだ。
今日は、そのリスクを目の当たりにすることとなった。
原因は、時間割に縛られる学校というシステムにある。
昼休みが終わった3限開始直後、教室へと駆け込んだ学生たちは慌ててログインを行う。そんな光景は、日常の1コマだ。
だが、サーバ側からしてみれば、これはたまったものではない。ほぼ同時刻に何百というログインリクエストが飛んでくるんだから。だから、ログインに5分ぐらいかかることはよくあった。
でも、今日はその比ではなかった。
なんと最長でログイン処理が終わってデスクトップが表示されるまで60分かかるという恐るべき事態に陥ってしまった。
PCを使用した演習を担当する者にとって、この事態は堪ったものではない。1コマ90分のうち2/3もの時間にわたってPCが使用できないというのは、事実上演習ができないというのと同義である。
普段は便利なアクティブディレクトリ。でも、一度ネットワークやらサーバ側で問題を抱えてしまうと、その影響が全員に波及してしまう。
これが一元管理の恐ろしさだ。