by 唐草 [2016/04/23]
近所を歩いていたら、にぎやかな鳥の鳴き声が聞こえてきた。にぎやかと言うより、うるさいと言った方が正確かもしれない。何の鳥かは分からないけれど、全身から声を絞り出すようにギャーギャーと鳴いていた。ムクドリだろうか?
今の季節は、子育てシーズン。巣の取り合え、餌の奪い合い、縄張り争いといろいろなことで鳥たちは戦っているらしい。
広めの庭に木が生い茂った住宅の側から鳴き声は聞こえてくるものの、どんな鳥がなんで鳴いているのかは分からないままだった。
ふと、足下に目を向けたら奇妙なものが目に映った。
水色と言うより空色と言った方が適切に感じられるような淡い丸っこい何かの破片が散らばっていた。破片は、1cm程度。小さいけれど、爽やかな洒落たお菓子のような色が黒いアスファルトの上で目立っていた。破片の中央には、黄色っぽいドロッとした何かがこぼれたかのように汚れていた。
これって、たぶん野鳥の卵の残骸だろう。きっと何らかの争いの結果、卵が持ち出され、無残にも割れてしまったのだろう。となると鳴いているのは親鳥か。やたらと騒がしいのにも納得できる。