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虚偽Maps

by 唐草 [2015/04/22]



 Google Mapsに偽の地図情報が登録されていると話題になっている。Google+の機能を利用したハックなのだろうか?
 フォークソノミーというか集合知の弱点が露呈したといったところだ。
 話題になった偽情報は、某カルト宗教を連想させるものや話題の架空宗教のものが多かった。明らかに偽だと分かるから話題になったのだろう。
 そういえば、Appleの公式地図アプリに『パチンコガンダム駅』などのカオスな地名が掲載されたことがあった。あの時は、今回ほど騒がれなかったように記憶している。オリジナルの情報が間違っていたのに許されるなんて不公平だとも思ってしまう。
 まぁ、利用されている規模を考えたらしかたのないことだろう。公共機関でも利用しているGoogle MapsとiOS専用の地図アプリでは土俵が違う。
 さて、今回のいたずらでは皇居や警視庁が書き換えのターゲットにされていた。偽情報は、一目見て嘘だと分かる内容だった。
 だからこそ、すぐにいたずらが発覚した。
 もし、これがもっと分かりにくい偽情報だったらどうだろう?
 皇居内の本来だったらなんのマークもない建物に「○○御所」とか書いてあったら事件は発覚しただろうか?絶対に発覚しなかっただろう。詳しい人なら虚偽に気がつけたかもしれないが、多くの人は疑うことすら無かっただろう。
 もしかするとGoogle Maps上には、一見しただけでは分からないような高度な嘘や無害な嘘が点在しているのかもしれない。なんの変哲もない雑居ビルに存在しない事務所の名前が表示されていたとして誰が間違いに気がつくだろうか?
 このような疑いの目を持って地図を眺めていると妙な気分になる。何もかも嘘のように見えてくる。
 虚偽情報の削除はドンドン進められていくだろう。でも、誰にも嘘だと気がつかれないで生き残る虚偽情報もあることだろう。そんな強かに生き残る虚偽情報があればエールを送りたい。
 それにしてもサティアンなんて言葉は、久しぶりに耳にした。サティアンという言葉を聞いてすぐに宗教だと連想できるのは30代以上かな?犯人の年齢層がばれそうな言葉の選び方だなぁ。