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貧弱な尻

by 唐草 [2016/03/06]

　今日は暖かくなると聞いていたので、久々に自転車に乗ることにした。自転車に乗るのは、いつぶりだろう？遠出が久々というわけではなく、ここのところ引きこもりのような生活をしていたので文字通り自転車に跨っていなかった。自室で机に向かってコードを書き続けるだけの毎日だった。
　足を動かさなすぎて膝の筋が張っている感じがするぐらいに運動不足。なんだか足も細くなってような気がする。ダイエットしてスレンダーな足になったのならまだマシかもしれないが、ぼくの唯一あった筋肉がすべて消え失せた感じしかしない。体重は減ったかもしれないが、消えた筋肉が脂肪になっているのだろうから体脂肪は激増していそうだ。
　暖かくなったら体を動かさないと、歩行すら困難になってしまうかもしれない。
　今日はそんな危機感も感じつつ久々のサイクリングとなった。
　暖かいと聞いていたのだが、風が強く耳当てが欲しくなるような陽気だった。軽装で出てしまったので、体を動かしていても寒い。完全に失敗した。
　いつものサイクリングコースをいつものように走ろうとするのだが、全然スピードが出ない。最高速が出ないというよりも体が重くて加速が悪い。向かい風のせいにしたいのだけれども、どうも違う。ペダルを踏む足に力が入らないのがよく分かる。
　走っている内に尻が痛くなってきた。ぼくはマウンテンバイク乗りだが、舗装路を走ることが多いのでサドルだけはロード用の細いものを使っている。細いので尻との接地面が少ない。つまりピンポイントに力がかかると言うこと。筋肉がしっかりしていれば体を支えることができるのだが、引きこもりで貧弱になったぼくの尻にそれだけの筋肉はない。自分の体重が、ダイレクトに骨に伝わるような痛さがある。
　あぁ、こんなに痛いんじゃとてもじゃないけれど長距離乗れない。リハビリレベルの基礎的なトレーニングから始めないとダメそうだ…。

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