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ピントが合わない

by 唐草 [2016/03/10]



 昨年11月に若ネコ2匹を保護して以来、我が家には4匹の猫がいる。実に猫密度の高い毎日だ。
 室内飼いをしているので、しっかりかまってやらないと運動不足になってしまう。だから、猫じゃらし棒で遊んでやるのが毎日の日課となっている。
 たいていの場合、夕食後の片付けが終わって一段落してから遊ぶことになっている。だから、ぼくが夕食を食べ終わると若ネコたちの目が輝く。どこにいてもキラキラした目でこちらを見てくる。無言の圧力にプレッシャーすら感じるほどだ。
 人に自慢できるような特技はあまりないぼくだが、猫をじゃらすスキルだけには自信がある。人生において6ヶ月ほど猫と暮らしていなかった期間があるので、猫と共に生きているとは言えない。でも、小さな頃猫とともに遊んでいたので、猫が遊ぶときに何を求めているかは少し分かる。
 毎晩毎晩、猫の限界までじゃらしている。
 走り回って猫の息が上がって、血行が良くなって肉球が真っ赤になるまで30分ぐらい全力で猫をじゃらしている。
 遊んでいる猫を見て気がついた事がある。
 猫どもの動きは、ぼくの動体視力を越えている。走り回っている猫に、ぼくの目は追いついていない。だから、じゃらしている最中の猫は、ぼけた像でしか認識できていないと言うことに。
 ぼくは、本当に猫と遊んでいるのだろうか?目視できていない以上、猫っぽい毛玉の塊と遊んでいる可能性も否定できない。