カレンダー

2016/03
  
  
       

広告

Twitter

記事検索

ランダムボタン

映画版

by 唐草 [2016/03/01]



 映画版『SHERLOCK』を見に行った。現代版リメイクのシャーロック・ホームズとして(一部で?)話題になったイギリスBBCのテレビドラマ『SHERLOCK』の映画版。舞台は、現代ではなく原作通りのヴィクトリア時代(1900年前後)。予告編を見る限り現代版のスタッフで、原作を映像化したという感じだった。
 だが、ぼくの予想は完全に外れていた。
 映画はテレビドラマ版の続き物で、現代と過去が入り乱れるややこしい作りだった。
 映画が終わって映画館を出るとき隣にいた人が「これって続編映画なの?ぜんぜんわかんなかった」と不満を言っているのが聞こえた。確かにテレビシリーズを見ていなければサッパリ分からない内容だったと思う。ドラマ『SHERLOCK』シリーズは、推理ドラマと言うよりもホームズの内面を描こうとしている感が強い。だから正統派ミステリーを期待していると肩すかしを食らう。
 きっと文句を言っていた人は、テレビシリーズを見たことが無かったのだろう。さぞかしつまらない映画に見えたことだろう。
 ぼくもテレビシリーズからは独立した古典ミステリーを期待して見に行ったので、若干不満が残っている。これならテレビシリーズの続編と素直に言ってくれていた方が満足できたと思う。プロモーションのミスじゃないかなぁ。満足度のことは無視してとにかく客を呼びたいという思惑が悪い方に働いてしまった気がする。